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* 2006.11.03 → 法医解剖合同慰霊式
病院で亡くなった1時間後には、主治医から献体依頼の話がありました。

父と献体について話したことはもちろん無く、主介護者だった私が答えを出すことに。

ついさっき亡くなったのに、今はもう、献体のことについて話し合わなければならない。

辛いけれど、父のためにも、冷静に真剣に考えなければならない大切な時間でした。

ALSは未だに治療法の無い難病であること。

痴呆を伴う湯浅型ALSの患者数は少ないこと。

進行が早かったこと。

数週間前に、治療法確立のためのDNA提供をしていること。

全てのことを考慮して、

父もこの病気のために献体をすることは嫌ではないだろう。
今も闘っている多くの患者さんのためにも、父がALSになった意味を少しでも未来に残すためにも、ALSに関係する脳と脊髄、肩周りの筋肉の献体に同意しました。

献体解剖時間はおよそ1時間半。予想外に早いんですね。
その間に、葬儀屋を見つけて、自宅に帰らせる手配をして・・・。

悲しむ間もない、やるべきことの多い毎日。



3週間程経ったある日。
病院から、「法医解剖合同の慰霊式」の案内状が届きました。

通夜、告別式は無事に終わったけれど、献体した後、父は一体どうなっているんだろうと、気になりだした頃の手紙。

病院側でちゃんと慰霊式をやってくれるんだ!と嬉しかったです。



日付は、49日法要が終わって2週間後の落ち着きを取り戻した頃。

気持ちを新たに父を見送るには、ちょうど良い時期。

場所は、築地本願寺
「立派な場所でやってくれるんだなあ。」と、正直思いました。

どの位の人が参加するのかも、規模も全く分からないので、献花をして終わりの、質素な慰霊式だと思いきや、築地本願寺に到着するなり、大きな看板がお出迎え。

会場一杯の参列者。4,500人はいたのかな。

進行のパンフレットを見ると、遺族席はもちろんのこと、献体の会の会員席、大学教職員、学生席まで。

それぞれ違う病気で亡くなった方達だけども、同じ気持ちを持っている遺族がこれだけ集まると、感傷深いものがありました。

開式の辞から始まり、

「献体者の氏名奉読(186名)」、「大学長の追悼の辞」、「献体の会の会長追悼の辞」、「学生代表の追悼の辞」、「献花」、「医学部長挨拶」

と、長く丁寧な慰霊式。

解剖実習のある学生は参加義務があるのかな。

中には、多分、こういう式に参列するのは初参加と思える、チグハグな服に身を纏う20歳前後の若者達もチラホラ。

この子達に解剖されるのか。
この子はいいけど、この子はちょっと・・・と、遺族たちは服装を見て判断していたに違いない(笑)。

学生代表の男の子が言った、
「献体された方々は、この病気が無くなる事を祈って、未来の医学のために献体に同意されたんだと胸に刻んで、今後精進していく決意でいます。」
の言葉を、絶対に絶対に忘れないでほしい。



無宗教の慰霊式が終わった後は、法要が始まり、全て合わせると3時間弱の立派なものでした。

大学側も研究や実習のために必要なこととは言え、これだけ立派な慰霊式を上げてくれたことには、本当に感謝です。

2日後には、増上寺に、慈恵医大の解剖合同慰霊式の看板が出ていました。
どこの大学も、立派なお寺でやってくれるんですね。
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00:29 *** [雑記]医療・介護 | トラックバック(0) | コメント(1) | Top
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コメント
お返事遅くなってすみません!
しばらく管理者ページを見ていなかったので、気づきませんでした・・・。
どうもすみません。
コメントどうもありがとうございました!看護師さんだったのですね。
こちらには書いていませんでしたが、我が家も、訪問看護師さんには
とてもお世話になりました。
親類に医療関係者が数名いる関係で、解剖実習の様子は
以前から話には聞いていました。
父の場合、本人確認が取れていないことから、全身献体は
お断りしたんです。後から知ったのですが、本来、献体って
生前確認が必要らしいですね。
ALSのような難病の場合、研究に使われるのかと思います。
大学病院では、献体の数も十分足りていると聞いていましたし、
短い間でしたが一緒に苦しんだので、正直、ALS研究以外に
父の体が使われることを考えることは難しかったです・・・。
法要に参加した学生たちが立派な医師に成長することを願っています。
2006.12.08 23:03URL | ぜろ #.ciQz8fI[ 編集] | Top
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